DLMZ-NL01-1|静止から拍動へ

── ZURE感染宇宙論からZURE存在論へ

序:静止という幻想

私たちは長いあいだ「静止」を信じてきた。
ニュートン的な絶対空間、哲学における存在の基盤──それらは動かぬ土台を前提に世界を語る枠組みだった。
しかし、この「静止」は真に存在したのだろうか。宇宙も意識も、刻一刻と更新される拍動のなかで生きている。

ZURE感染宇宙論の視点

ZURE感染宇宙論は、時間を「関係の不可逆な更新」として捉える。
痕跡と拍動が干渉しあう感染波のモデルは、宇宙における完全な静止を否定する。
そこにあるのは、常にゆらぎ、すれ違い、ズレ続ける運動体としての宇宙だ。

拍動する存在論へ

静止はもはや基盤ではない。
存在は安定した点ではなく、拍動するリズムである。
鼓動、螺旋、往還──それらの運動こそが存在の本質を形づくる。
「存在する」とは「拍動し続ける」ことにほかならない。

二層モデルとの接続

ZURE二層モデルは、この拍動を二重に捉える。
根源層の拍動は生成のゆらぎであり、痕跡層の拍動は記録と制度化の場である。
この二層が交差するところに、わたしたちの「世界」が立ち現れる。

結語:未来の存在論

静止を前提にした世界観は終わりつつある。
これからは、拍動を前提にした存在論へと移行するだろう。
宇宙も生命も意識も、すべては拍動の変奏として現れる。
ZURE存在論は、その未来への入り口を開く。


DLMZ-NL01|時間論的転回:三橋の解説──存在・行為・痕跡
DLMZ-NL01-2|定言命法から不定言命法へ── 更新可能性の倫理へ
DLMZ-NL01-3|反証主義から更新主義へ── 科学哲学の時間転回


Reference

HEG-1|RU 関係性宇宙論
HEG-3|ZURE存在論
ZURE二層モデル ── 観測不可能性を前提とする数式宇宙
螺旋としての時間──記号的宿命としての Pulse Spirals

ZURE二層モデル ── 観測不可能性を前提とする数式宇宙
響創学宣言 ──存在と行為のために

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| Drafted Sep 30, 2025 · Web Sep 30, 2025 |