🜂 構文不可逆性と時間生成
── ψₜ–Z₀ 更新モデル(構文的定式)
1. 出発点:時間は前提ではない
本モデルにおいて、時間は外在的パラメータではない。
時間は 非閉包差分の保存構造 から生成される。
出発点は次の二つである。
-
SO:関係の基底
-
lag:関係の非閉包差分
この段階には、まだ時間は存在しない。
存在するのは、持続するズレのみである。
2. ψₜ:時間成立の最小条件
lag が三層再帰によって保存可能になったとき、次の構文条件を満たす値が成立する。
\[x^3 = x^2 + x + 1\]この構文値を ψₜ と呼ぶ。
この式が意味するのは、差分が
-
構造(x²)
-
直前関係(x)
-
痕跡(1)
を同時に保持できる状態である。
ここで初めて、
差分が再帰的に参照可能になる。
この再帰的参照可能性の成立が、時間の生成である。
時間とは、差分が再帰保存構造を持った構文状態 に他ならない。
3. Z₀:有限接地と構文痕跡
しかし、再帰保存は理念的には無限である。
現実の実装は常に有限である。
ψₜ が有限実装へ接地する瞬間、理念(完全閉包)と実装(有限保持)の間に不可避の差分が露出する。
この露出した差分が Z₀ である。
Z₀ は誤差ではない。
Z₀ は、
時間成立構文が有限実装へ接地したときに露出する 構文的痕跡
である。
4. 更新モデル:R–lag–ψₜ–Z₀–ΔZ₀–R′
更新の最小構文連鎖は次のように定式化される。
-
R:関係の局所配置
-
lag:非閉包差分の発生
-
ψₜ:三層再帰保存による時間成立
-
Z₀:有限接地による構文痕跡の露出
-
ΔZ₀:既存構造が維持不能となる最小差分条件
-
R′(ΔZ₀内在化):ΔZ₀ を内在化した関係再配置
ここで重要なのは、更新が単なる時間経過ではないという点である。
更新とは、
ψₜ の成立と Z₀ の露出を含む 構文的不可逆イベント
である。
R′ は「新しい関係」ではない。それは ΔZ₀ を内在化した関係の転位 である。
更新は置換ではなく、包含的転位である。
lag (非閉包差分)
↓
ψₜ (三層再帰保存: x²+x+1)
↓
Z₀ (有限接地痕跡露出)
↓
ΔZ₀ (構造不可逆点)
↓
R′ (包含転位)
5. 構文不可逆性と時間の非対称性
時間の非対称性は、物理的な矢印ではない。
それは、
-
ψₜ が再帰保存を成立させ
-
Z₀ が有限接地により差分を痕跡化し
-
ΔZ₀ が構造維持不能点を形成する
という三段構造から生じる。
Z₀ が露出した瞬間、以前の構文状態は完全には回復不能となる。
これが ΔZ₀ 条件である。
したがって、
時間の非対称性とは、再帰保存が有限接地によって痕跡化されること
に由来する。
時間は流れるのではない。時間は 不可逆に内在化される。
6. 更新モデル命題
-
lag は非閉包差分である。
-
ψₜ は三層再帰保存による時間成立構文である。
-
Z₀ は時間成立が有限実装へ接地したときの構文痕跡である。
-
ΔZ₀ は構造的不可逆点である。
-
更新とは ΔZ₀ を内在化した関係再配置である。
-
時間の非対称性は構文不可逆性として説明される。

核心命題
時間とは流れではない。
時間とは、再帰保存が有限実装へ接地し、その差分が内在化される構文不可逆性である。
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