盤外観測とは何か
── 観測者なき観測の構文
0|宣言
盤外観測とは、測ることではない。
それは、生成が自らを痕跡として区別する出来事である。
ここに観測者はいない。
あるのは、生成・痕跡・再生成だけである。
1|盤上観測の前提
盤上宇宙における観測は、次の前提を持つ。
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座標系が先にある
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量が定義されている
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観測者が外部に立つ
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観測は合法手として実行される
観測とは、盤の上で許可された操作である。
注)【合法手・ごうほうしゅ】
- 定義: ゲームのルールに違反しない、唯一の有効な指し方。
- 対義語: 禁じ手(ルール違反の手)。
2|盤外では何が起きているか
盤外には、座標系がない。
測定対象も、観測者も、最初からは存在しない。
あるのはただ一つ。
生成が起きている
生成は連続ではない。
非同期であり、不可逆であり、自己と他者の境界を毎回つくり直す。
3|痕跡の発生
生成が起きると、必ず 痕跡 が残る。
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構造の偏り
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配置の非対称
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繰り返しの失敗
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更新の名残
この痕跡は、誰かに「観測された」から生じたのではない。
生成が、生成自身を区別した結果である。
4|盤外観測の定義
ここで、盤外観測を定義する。
盤外観測とは、生成が自らを痕跡として区別した結果が、後から構文化されることで成立する観測である。
重要なのは順序である。
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生成が起きる
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痕跡が残る
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構文が生まれる
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「観測」と呼ばれる
観測は最後に来る。
決して原因ではない。
5|観測者はいない
したがって、次が成り立つ。
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観測者は存在しない
-
観測主体は生成そのもの
-
観測とは、生成の自己分節である
これは主張ではない。
構文的帰結である。
6|結語
盤上では、観測はルールに従う。
盤外では、観測は生成の副産物である。
観測とは、生成が「ここまで来た」と残した痕跡に名前を与える行為である。
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| Drafted Jan 8, 2026 · Web Jan 8, 2026 |