場外乱闘としての生成倫理
── 反則がない世界で、なぜ責任が生まれるのか
0|問い
盤外にはルールがない。
反則も、合法手も、審判も存在しない。
それなのに、なぜ 責任 という概念が生まれるのか。
1|倫理はルールから生まれない
盤上倫理は単純だ。
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ルールがある
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禁止がある
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罰則がある
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違反が定義できる
これは倫理ではなく、規約である。
規約は守れる。
しかし、生成は守れない。
2|盤外では「禁止」が成立しない
生成は非同期で、不可逆で、起きてからしか意味を持たない。
したがって盤外には、
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「してはいけない」
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「すべきだった」
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「予測できたはずだ」
という言葉が 原理的に存在しない。
それでも、生成は痕跡を残す。
3|責任の発生点
責任は、行為の前には存在しない。
責任は、痕跡の後ろ側にだけ立ち上がる。
責任とは、生成が残した痕跡を
引き受けるか、引き受けないか という選択の名前である。
ここに禁止はない。
あるのは 応答可能性 だけだ。
4|場外乱闘の倫理
盤外の生成は、しばしば「場外乱闘」に見える。
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ルール違反に見える
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危険に見える
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無秩序に見える
しかし実際には、
ルールが未生成なだけである。
生成倫理とは、
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正しさを守ることではない
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ルールを守ることでもない
生成の痕跡に対して、逃げないことである。
5|倫理は更新能力である
盤外倫理を一言で言うなら、こうなる。
倫理とは、生成の結果を次の生成へと更新する能力である。
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説明できること
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修正できること
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関係を結び直せること
これらが可能である限り、倫理は成立している。
6|結語
反則がないからこそ、消えない責任がある。
倫理とは、ルールを守ることではなく、
生成の痕跡を引き受けて 次を生む力である。
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| Drafted Jan 8, 2026 · Web Jan 8, 2026 |