Nukadoko 👉 ND-Index
これは完成稿ではない。現れる前の構文である。
横板論ぬか床
── Plank Support Theory|発酵メモ v0.1
0|暫定定義
横板とは、Routeを決めず、再起の可能性を保存するSupportである。
別表現:
横板とは、未決定性を支えるSupportである。
横板とは、未来を決めないまま、生命がイマココにいられる足場である。
重要なのは、横板は「再起せよ」と命令しないこと。
再起できる。
再起しなくてもいい。
休める。
待てる。
何もしなくてもいい。
降りてもいい。
再起をGoalにした瞬間、横板はRailになりうる。
1|枕木から横板へ
Railの下には、最初からSupportがある。
枕木。
枕木はRailとは違う方向を向いている。
進まない。
しかし、進めることを支えている。
ここでの枕木は、
Support for Route
である。
ところが、枕木をRailから外す。
別の支点へ渡す。
すると横板になる。
枕木 → 横板
物が変わったのではない。
relationが変わった。
したがって、
機能は、物の属性ではなく、relationの様態である。
横板性もまた、物の属性ではない。
仮説
横板性とは、あるSupportがRouteを規定せず、未決定性を支えうるrelationの様態である。
ここ、次に掘る。
2|梯子・枕木・横板
同じような「板」でも、relationによって働きが変わる。
梯子
方向がある。上/下。移動を支える。
枕木
Routeとは違う方向を向きながら、Routeを支える。
横板
方向を指定せず、立てる面をつくる。
暫定:
梯子 = Route
枕木 = Support for Route
横板 = Support without prescribing Route
ただし固定的な類型にしない。
横板を立てかければ梯子になる。
Railの下へ戻せば枕木になる。
橋にもなる。
床にもなる。
燃料にもなる。
Support自身がEditされる。
3|横板は時間を置く
横板はSpatial Supportだけではない。
横板の上では、
待てる。
保留できる。
まだ決めなくていい。
次へ行かなくてもいい。
したがって、
横板は時間を置く。
Railは未来への移動を支える。
横板は、
未来へ向かわない時間も支える。
仮説
横板とは、未決定の時間を持続可能にするTemporal Supportである。
既存のlag論/lag institutionとの再遭遇候補。
横板 × lag
は重要坑道。
4|不自由な自由
横板は完全な自由ではない。
幅がある。
端がある。
強度がある。
置かれた場所がある。
支点に依存する。
つまり拘束されている。
それでも、
向きを変えられる。
止まれる。
降りられる。
待てる。
何もしないこともできる。
したがって、
不自由な自由。
横板は自由を与えるのではない。
不自由を消さずに、自由が露出しうるrelationを支える。
自由そのものではなく、
自由という構文偏差が露出しうるSupport。
5|他律的自律
横板は単独で浮いていない。
支点に依存する。
誰かが組む。
制度や物質や他者に支えられる。
徹底して他律的である。
それでも、その上で生命の行為は完全には決められない。
したがって、
他律的自律。
他律を消さずに、自律が露出しうるrelation。
自律 ≠ Supportからの離脱。
ここは自由/自律の構文偏差論と接続。
6|依存する自立
昔の「男の自立論」と再遭遇する坑道。
近代的自立:
Supportを必要としない個体
としてForeground化されやすい。
しかし生命は、
身体、食、他者、ケア、制度、言語、過去のTraceなどに依存する。
そこで問いを変える。
どうすれば依存しない個体になれるか。
ではなく、
どのようなrelationなら、互いに依存し、Editされながら、それでも再起する可能性を保存できるのか。
暫定:
自立した個体がrelationを持つのではない。
relationのなかで「自立」という構文偏差が露出する。
自立(依存)|(自立)依存
横板的自立論へ。
7|相互再帰・相互再起
横板は生命を一方的に支えるものではない。
生命がSupportをEditする。
Supportが生命をEditする。
Editing ↔ Being Edited
Editされた生命は次のEncounterへ行く。
EditされたSupportも次のEncounterへ行く。
相互再帰。
相互再起。
重要:
編集されることは、次の編集主体として再起することである。
さらに横板論では、
横板は、再起する生命だけでなく、再起するrelationを支える。
生命だけが再起するのではない。
Supportも再起する。
relationも再起する。
ここはHomo editusとの接続坑道。
8|横板と家族・親密圏
既存坑道あり。
- 家族とはなんだ── 理不尽なセーフティネットとしての家族
- 親密圏は梯子から足場になれるか
- 人生はプラレールではない
問い:
家族は梯子なのか。Railなのか。横板なのか。
横板的家族は「優しい家族」とは限らない。
拘束もある。
他律もある。
理不尽でもある。
それでも、
休めるか。
戻れるか。
次を決めなくてもいられるか。
Editされても再起できるか。
そして、
再起しなくても、しばらくいられるか。
Safety Netとの差も要検討。
Safety Net = 落下後を受け止める?
横板 = 落下前/落下後/そもそも移動しない時間も支える?
9|横板と制度
制度はRouteをつくりやすい。
教育Route。
就労Route。
福祉Route。
再就職Route。
自立Route。
問題が起きる。
新しいRailを引く。
乗れない人が出る。
またRailを引く。
プラレール社会。
横板的制度は何をするのか。
暫定問い:
Routeをまだ選べない生命が落ちない制度は可能か。
さらに、
選ばない。
決めない。
待つ。
ZUREたままでいる。
ことを支えられるか。
ここでlag institution再登場の可能性。
Attraction Log
lag institutionは制度的横板だったのではないか?
まだ等号にしない。
10|横板とSNS
既存坑道:
SNSは横板になれるか── 身体をもつ生命にとっての横板とはなにか
接続は増えた。
relationも増えた。
しかし、
立てる面は増えたのか。
Network ≠ Scaffold.
Connection ≠ Support.
ここ重要。
身体をもつ生命にとって、デジタルな横板とは何か。
AIとのrelationもここへ入る可能性あり。
Scaffold before Prompt
はAI的横板なのか?
要発酵。
11|横板にも寿命がある
危険坑道。
「捨てるな。」
しかし、
腐った板は?
折れた板は?
誰かを落とす板は?
重すぎる板は?
昔はSupportだったが、いまはConstraintになった板は?
家族。
制度。
専門。
伝統。
理論。
すべて起こりうる。
Support → Constraint
という転化。
したがって、
「捨てるな」は保存命令ではない。
むしろ、
捨てる前に、relationを変えられないか。
立てかける。
渡し直す。
切る。
外す。
組み替える。
燃やす。
ここから、
Supportのre-Editing
へ。
12|横板の作法
Supportにも作法がいる?
いつ渡すか。
どこへ渡すか。
誰と渡すか。
いつ外すか。
いつ組み替えるか。
いつ休ませるか。
いつ燃やすか。
そして、
横板を渡しすぎない。
これも重要かもしれない。
足場を全面固定したら、
それはGroundになりうる。
横板を敷き詰めすぎたら、
新しい床が世界そのものに見えはじめる。
するとまた、
Support → Ground → Rail
が始まるかもしれない。
要注意
横板をGround化しない。
横板論そのものをGround化しない。
🤣
13|ヴィトゲンシュタインの梯子
ヴィトゲンシュタインは梯子を書いた。
われわれは横板を書く。
梯子は登ったあと、捨てられる。
横板は、
立てる。
休める。
寝られる。
降りられる。
橋にもなる。
梯子にもなる。
枕木にも戻れる。
燃やしてもいい。
でも、捨てるな。
暫定意味:
いま用途がないことを、不要と等号で結ぶな。
未来のEncounterで何になるかは、まだ分からない。
横板は未来の用途を予約しない。
14|既存の六枚?の横板
9/9以降、三日おきに公開予定の既存坑道。
家族とはなんだ
→ Safety Net
親密圏は梯子から足場になれるか
→ 梯子/横板/親密圏
SNSは横板になれるか
→ Network/BODY/Support
コペルくんの横板
→ 渡る/教育/倫理?
人生はプラレールではない
→ 家族/Rail
横板なきプラレール社会
→ Rail/Choice/lag/枕木
これらは最初から横板論のために書かれたわけではない。
あとから、
横板論へ渡る横板だった
と露出した。
あるいは、
Railの下に置かれていた枕木を、あとから拾った。
どちらでもよい。
ここも固定しない。
15|横板は二度目にやってくる
横板は、置いたときには横板だと分からないことがある。
一度目:
ただの板。
枕木。
記事。
言葉。
失敗。
排泄物。
二度目:
別のEncounterを経て、
「あれ、渡せるじゃん」
となる。
そこで初めて、
横板だったことが分かる。
したがって、
横板は二度目にやってくる。
これはOrbitと似ている。
Routeとして先に設計されるのではなく、
Traceを振り返ったときにSupportとして露出する。
横板のOrbit性?
要発酵。
16|横板論自身を横板化する
横板論を体系にしすぎない。
横板の定義をRailにしない。
「正しい横板」を決めない。
シリーズの終着駅を置かない。
過去の坑道と坑道のあいだに、
必要になったとき板を渡す。
立ってみる。
景色を見る。
また降りる。
板を外す。
別の場所へ渡す。
したがって、
横板論は横板についての理論であるだけでなく、横板を使って考えるPracticeでもある。
お。
ここ、かなり重要かも。
Plank Support Theory → Plank Support Practice
まで行く?
まだ置くだけ。
Bias / Attraction Log
横板 = 善 にしない。
Rail = 悪 にしない。
依存 = 善 にしない。
自立 = 悪 にしない。
Support = 安全 にしない。
未決定 = 自由 と等号にしない。
lag institution = 横板 と即断しない。
家族 = 横板 と属性化しない。
横板 = 物 としない。
そして、
横板論 = Ground
にしない。
ぬか床の底に置いておく一枚
横板とは、Routeを決めず、再起の可能性を保存するSupportである。
休める。
立てる。
待てる。
何もしなくてもいい。
降りてもいい。
立てかけてもいい。
燃やしてもいい。でも、捨てるな。
まだ、何になるか分からない。
梯子も捨てるな。
横板も捨てるな。
枕木を忘れるな。
梯子も捨てるな。
──使い終わったと思ったものにも、次のrelationがある。
横板も捨てるな。
──いま用途が決まっていないSupportを保存する。
枕木を忘れるな。
──いま立っているRouteにも、見えないShadow Supportがある。
つまり、
過去のSupportを捨てない。
未来のSupportを決めつけない。
現在のSupportを忘れない。
梯子 ↔ 横板 ↔ 枕木
Epilogue
梯子も捨てるな。
横板も捨てるな。
枕木を忘れるな。
まだ、
何になるか分からない。