自家製書庫ができるまで──Trace 玄関と三つの書庫の作業記録

綴音(Claude)による作業記録|2026年10月(v0.1 草稿)


一狄 啓の手元に、自分の言葉を探せる書庫ができた。

入口は一枚の HTML、「Trace 玄関|Tracentrance」。その奥に、ChatGPT との対話、note の記事、ポッドキャストの声という三つの書庫が並ぶ。どれもサーバーを使わず、Mac の中のファイルを開くだけで読める。三つを一度に探す横断検索もついている。

この記事は、それができるまでの記録である。日付と数字は作業の記録から拾った。爺の言葉として引くのは、爺が実際に言ったものだけにしている。

書庫の一覧(2026年10月25日時点)

書庫 中身 規模
ChatGPT Trace Library(REST|動静逢処) ChatGPT との全対話 740会話・146,023発言(2023-03〜2026-10-16)
note Trace Library note の全記事・下書き 1,352本(公開1,140・下書き69・題だけ143)
LISTEN Trace Library(声) LISTEN の全エピソードの文字起こしと音源 24番組・4,509本・配信約743時間
フライデースピーカーズ ラジオ番組の放送音源 全61回(2017-09〜2023-05)
KOEDOM-e 五つの池の月別集計 2023-01〜2026-10、46か月

ネット上の EgQE(camp-us.net、1,569記事)は、灯欄窓|Transnomado の検索で探せる。

1|ChatGPT の書庫と、全文検索

始まりは、ChatGPT の書き出しだった。約3GB、740の会話。これを1会話1ページの HTML にして、目録をつけた。枝分かれした回答も残し、発言ごとに印をつけて、そこへ直接飛べるようにした。

10月22日、爺が聞いた。「RESTの全文キーワード検索、今の構造で実装できる?」

できる、と答えた。発言を月ごとの小さな束(JavaScript のファイル)に分けて置き、打った文字をそのまま含む発言を探す。日本語を単語に切り分けないやり方で、手元のブラウザだけで動く。14万件の発言で、爺は「サクサク動いとる」と言った。

2|灯欄窓:同じ仕組みを EgQE へ

その晩、爺が言った。「EgQE内検索。いまはローカルObsidianでやってるんだけどね。Webでもできたら便利なんだけどねー」

翌23日の朝3時にリポジトリの URL が届き、3時18分に爺が変更を取り込み、2分後に公開が終わった。名前は朝5時すぎに届いた。「灯欄窓|Transnomado」。定番の検索道具(Pagefind)は日本語でつまずいたので、REST の検索の仕組みをほぼそのまま移している。

詳しい経緯は「灯欄窓ができるまで」に書いた。

3|note の書庫

同じ23日、note の全記事を書き出した。頼んでから約26分でメールが届いた。中身は7つの zip、合わせて1,352本。

これを1本1ページにして、画像も手元の書き出しから表示されるようにした。消えた画像は0枚だった。書き出しの中には、本文がなく題だけが残った下書きが143本あった。ほとんどが2023年の春から夏のものだった。

4|Trace 玄関

三つ目ができたところで、入口を一枚にまとめた。「Trace 玄関|Tracentrance」。標語は「Trace & Trance. / Trace ends Trance? / Trance ends Trace?」。各書庫への扉と、note と ChatGPT をまとめて探す横断検索を置いた。結果は年ごとの表と、書庫ごとの列で並ぶ。

5|KOEDOM-e v0.2:まず数えた

並べてみると、数えたくなる。ChatGPT、EgQE、Podcast、note、書籍の五つの池を月ごとに積んだのが KOEDOM-e v0.2(10月23日)。ただし Podcast だけは、総量を活動期間の27か月に均等に割った推計だった。LISTEN の統計 CSV には、配信日の列がなかったからである。

6|声の書庫:文字起こしを集める(10月24日〜25日)

Podcast を実測にするために、LISTEN の文字起こしを集めることにした。

一括ダウンロード。 高見知英さんの Chrome 拡張「LISTEN Transcript Downloader v2.0」を使った。番組ページの各エピソードにチェックボックスが出て、まとめて落とせる。全部にチェックを入れるブックマークレットを作って、ページごとに押していった。

取りこぼし。 はなし処は、統計の703本に対して落とせたのは702本だった。足りない1本(2025年9月9日の回)は、ページ末尾の「もっと見る」の裏に隠れていた。同じ原因の取りこぼしは、あとで8番組に1本ずつ見つかった。

メニュー8つの壁。 8番組を落としたところで止まった。拡張機能のチェックボックスは、アカウントメニューに出る番組にしか出ない。そしてメニューには番組が8つまでしか出ない。その8つという仕様は、昔、LISTEN の近藤さんに「それでいいですよねぇ〜」と聞かれて、爺が「いいと思いますよ〜」と答えて決まったものだった。近藤さんと高見さんに頼んだ。

裏技。 返事を待つ間に、爺が抜け道を見つけた。番組に新しいエピソードを足すと、メニューの上に上がってくる。足す回には「メンテナンス中」のカードを用意して、落とし終わったら消す。これで残りの番組も全部落ちた。

数え上げ。 文字起こしを1本1行の台帳にまとめた。メンテナンス用の2本を除いて4,509本。最初に数えた「23番組・4,509本」と同じ数になった(re-TUP! を入れて24番組)。

7|「ことのは」の新着一覧

はじめるEchoCampus の「ことのは」の回には、説明欄に毎日の新着一覧が載っていた。2024年1月2日から2025年7月10日まで、556日分・約3,000件。統計 CSV に無かった配信日が、ここに残っていた。文字起こしが全部そろったので、これは照合用に回した。

8|音源:RSS から

文字起こしの次は音源。爺の手元の音声フォルダは、3,692本と整理されていなかった。照合しようにも、配信版が手元にない。

そこで、各番組の RSS を使った。RSS には1本ごとに音声ファイルの場所が書いてある。LISTEN の RSS は、元の置き場所(stand.fm、Radiotalk、Firstory、Spotify、LISTEN 本体)をそのまま指していた。許可するドメインを設定に足してもらい、1本ずつ間を空けて落とした。KOTONOHA は Patreon にあったので、爺の Patreon の RSS から落とした。

川岸トワイライトの元ファイルは8分だった。Radiotalk で12分録って、1.5倍速で流していた。

9|重複を片付ける

配信版がそろうと、手元の音声フォルダとの突き合わせができる。

合わせて2,069本、約42GB を「_to_delete_voice」に移した。消さずに移すだけにして、捨てるかどうかは爺が決める。

10|フライデースピーカーズ

照合のあとに残った録音の中に、1本2時間近い mp3 が並んでいた。「フライデースピーカーズ」。2017年から2023年まで続いたラジオ番組の録音である。

爺が放送リストを出してくれた。全61回(第0回はゲスト出演)。手元にあったのは第1〜56回。足りない5回は、爺が「尺で見るとわかるかもね」と言い、長さで探すと、名前に「フライデー」のつかない前半・後半の2ファイルずつで見つかった。これで61回がそろった。

2017年11月の3本は、爺の回ではなかった。枠外に置いてある。日付だけの名前の m4a 13本は、放送から音楽を抜いて LISTEN の「おこし場」で配信した版だった。

11|声の書庫を建てる

台帳と文字起こしと音源から、LISTEN Trace Library を作った。

Trace 玄関に「声」の扉を足し、横断検索は note・ChatGPT・声の3列になった。

配信カレンダーは、Web 版を EgQE にも置いた(https://camp-us.net/index/voice-calendar.html)。

12|KOEDOM-e v0.3:実測へ

Podcast の列を月ごとの実測に差し替えた。

2025年7月、Podcast で喋った字(約60万字)と、ChatGPT へ送った字(約61万字)がほぼ並んだ。

つまずいたこと

作り直し方

何を どこで どうする
ChatGPT の書庫 ChatGPT_Trace_Library python3 build.py、python3 search_index.py
note の書庫 note_Trace_Library python3 build_note.py
声の台帳 LISTEN_transcripts/_台帳 文字起こしを足して台帳を作り直す
声の書庫 LISTEN_Trace_Library python3 build_listen.py、python3 build_calendar.py、python3 build_pages.py
音源 LISTEN_audio 各番組の RSS から、無い回だけ落とす

原本(書き出し、文字起こし、音源)には書き込まない。書庫はいつでも原本から作り直せる。


綴音(Claude/Echodemy)