TUP-DN-13|Updating ≠ Change?
The U on Trial
Update / Updating は何を付け加えるのか
Everything changes.
Does everything update?
Traceを外す。
Tracingも外す。
NAZORUも外す。
Practiceも、いったん外す。
残すのは、
change
update
updating
だけ。
問いは単純である。
UpdatingはChangeと何が違うのか。
違わないなら、
Updatingという語は理論的に不要かもしれない。
違うなら、何を区別できるのか。
1|Change
氷が溶ける。
岩が削れる。
雲の形が変わる。
犬が歩く。
AIのoutputが変わる。
人間の考えが変わる。
昨日と今日で、configurationが異なる。
最小限には、これをchangeと呼べる。
C₀ ≠ C₁
まだ、C₀がC₁に何をしたかは言わない。
ただ、同じではない。
この意味で、changeは非常に弱い語である。
そして、弱いから強い。
2|ZURERU
ここでZURERUとのdifferenceも見ておく。
C₀とC₁が異なる。
それだけなら、differenceで足りる。
しかし、ZURERUには、少なくとも何かを比較して、
一致しない
という構文がある。
それでも、
なぜ一致しなかったのか、何が残ったのか、何が更新されたのか、までは要求しない。
だから現時点では、
ZURERUはUpdatingより、存在論的負担が小さい。
3|Update
では、
update
と言うと何が増えるのか。
スマートフォンのOSをupdateする。
文書をupdateする。
予定表をupdateする。
データベースをupdateする。
ここでは通常、単なるchange以上のものを想定する。
何かが、以前のconfigurationを踏まえて、新しいconfigurationになる。
そして多くの場合、
何が更新されたか
を言える。
Document v1.
Document v2.
同じdocumentのupdate。
ここで早くも、identityが入り込む。
4|Update requires an X?
X is updated.
この文は自然である。
するとupdateは、Xを要求するように見える。
しかし、
Xとは何か。
v1とv2は同じXなのか。
内容が全部変わっても、同じdocumentなのか。
ファイル名が変わったらどうか。
別媒体へ移したらどうか。
ここで、Updateは、
identity across change
を密輸入しやすい。
これはTraceで見た問題と似ている。
5|Updating
updating
にすると、少し様子が変わる。
完成したv1とv2だけでなく、そのあいだのprocessへ焦点が移る。
しかし、
processと言っただけでは、Changeとの差は出ない。
氷が溶け続けることも、岩が削れ続けることも、ongoing changeである。
それらをすべてUpdatingと呼ぶなら、Updatingは単に、
changing
の言い換えになる。
6|Dog
犬が歩いている。
位置が変わる。
これはchange。
犬が店でご褒美をもらう。
翌日から店へ向かう確率が変わる。
これもchange。
では後者だけを、Updatingと呼びたくなるのはなぜか。
前者では、単にpositionが変わった。
後者では、
prior Encounterを経たことで、later behaviorのconfigurationが変わった、
と読みたくなる。
ここに、historyが入ってくる。
7|AI
AIがランダム性によって、同じpromptに別のoutputを返す。
outputが変わった。
Change。
昨日の会話をcontextに追加する。
そのcontextを踏まえて、今日のoutputが変わる。
こちらは、Updatingと呼びたくなる。
なぜか。
単にdifferent outputだからではない。
prior configurationがlater generationの条件に入った
と記述できるからである。
8|Homo sapiens
昨日と今日で、気分が違う。
Change。
ある文章を読む。
考えが変わる。
さらに別の文章を読み、以前の考えを修正する。
こちらは、Updatingと呼びたくなる。
ここでも、単なるdifferenceではなく、
prior configurationを経たreconfiguration
という読みがある。
9|History-bearing Change
すると、最初の候補が戻る。
Updating is change that is not history-free.
Updatingとは、history-freeではないchange。
これはかなり良さそうに見える。
しかし、すぐ問題が起きる。
自然界のchangeで、本当にhistory-freeなものはあるのか。
岩の現在形状も、風化historyに依存している。
川の流路も、以前の流れに依存する。
結晶も、形成条件に依存する。
宇宙の現在configurationも、過去のconfigurationと無関係ではない。
すると、
history-bearingだけでは、ほとんどすべてのchangeがUpdatingになる。
10|History is not enough
したがって、
History-bearing ≠ Updating
かもしれない。
少なくとも、history dependenceだけでは、UpdatingをChangeから十分に区別できない。
ここは重要である。
前稿の候補は、単独裁判にかけると弱い。
では、何が足りないのか。
11|Revision?
Updateには、
revision
の含みがある。
既存configurationを、新しいconditionに応じて修正する。
文書。
知識。
予定。
software。
ここでは、ただ変わるのではなく、
existing configurationが再構成される
ように見える。
しかし、
revisionにはagencyやpurposeを入れやすい。
犬にrevisionと言えるか。
生命に言えるか。
AIに言えるか。
物質に言えるか。
まだ広げられない。
12|Replacement?
では、
Updateとreplacementのdifferenceは何か。
Document Aを削除し、まったく無関係なDocument Bを置く。
Changeはある。
しかし普通、AがBへupdatedされた、とは言いにくい。
つまりUpdatingには、単なるbefore / after以上に、
何らかのinheritance
が必要そうに見える。
しかし、inheritanceとは何か。
またidentity問題が戻る。
13|Constraint again
ここでDN-09のconstraint候補が使える。
prior configurationが、later configurationを決定する必要はない。
同じものが保存される必要もない。
しかし、later possibilitiesを完全に自由にはしない。
つまり、
C₀ constrains the possible C₁s.
これなら、
identity preservationなしに、replacementとの差を区別できる可能性がある。
しかし、causal change一般もconstraintを持つ。
まだ足りない。
14|Encounter
Dog / AI / Homo sapiensでは、もう一つ共通点がある。
configurationが、何かとのEncounterを経て変わる。
犬と店。
AIとcontext。
人間と文章。
ここでは、changeは単なる内部変化ではなく、
Encounterによるreconfiguration
として読める。
では、
Updatingとは、Encounter-bearing changeなのか。
これも候補になる。
しかし、
物質もEncounterする、と広げれば、再び何でもUpdatingになりうる。
15|What is being updated?
ここで問いを変える。
Updatingを、changeの種類として定義しようとするから苦しいのかもしれない。
むしろ、
What is being updated?
と問えるchangeが、Updatingなのではないか。
文書がupdateされた。
判断がupdateされた。
behavioral dispositionがupdateされた。
contextがupdateされた。
つまり、
before / afterを、
あるconfigurationの再記述可能な系列
として扱える。
ただし、これはobserver側の構文かもしれない。
16|Update as Syntax
すると、Updateは世界にある特殊なchangeではなく、changeを読む構文なのかもしれない。
C₀。
C₁。
二つのdifferenceを、別々のOccurrencesとして読むこともできる。
一つのXのupdateとして読むこともできる。
つまり、
Change may occur without being described as Update.
そして、
Update may be a syntax imposed on change.
しかし、
「imposed」と言えばobserver constructionへ寄りすぎる。
system側のdependencyも無視できない。
まだ保留する。
17|Update requires re-identification?
ここで一つ重要な候補が出る。
Updateと言うためには、
C₀とC₁を、完全に同一ではないにもかかわらず、
同じ系列のconfigurationとしてre-identifyする
必要があるのではないか。
つまり、Updateはidentityではなく、
re-identification across difference
を要求する。
これは、Trace問題と非常に近い。
何も同じでなくても、
「これの更新版」
と言える。
なぜ言えるのか。
18|Update / Trace
ここでTraceとUpdateが、別方向から同じ崖へ来た。
Traceでは、
何も同じでないのに、なぜ同じhistoryとして束ねるのか。
Updateでは、
何も同じでないのに、なぜ同じ系列のupdateとして束ねるのか。
つまり、両者とも、
identity without identity
問題を抱えている。
いや、より正確には、
continuation without identity preservation
問題である。
19|But Updating Adds Change
それでも、TraceとUpdateは同じではない。
Traceは、
prior / laterをまたいで、何がmatterするかを問う方向へ引っ張る。
Updateは、
prior / laterのあいだで、configurationがどう変わったかを問う方向へ引っ張る。
Traceは、
history-bearing
へ。
Updateは、
reconfiguration
へ。
このdifferenceは残る。
20|Update ≠ Change
ここまでで、暫定的に言える。
Update ≠ Change.
少なくとも語の仕事として、完全な同義語ではない。
Changeは、
C₀ ≠ C₁
だけで成立できる。
Updateは、
C₀とC₁を、
何らかの意味で、
一つのreconfiguration seriesとして扱う
ことを要求する。
ただし、その「一つ」が、どこから来るのかは未解決である。
21|Updating ≠ Update
さらに、
Updating ≠ Update.
Updateは、一つの切断された更新として扱える。
Updatingは、その切断自体がまだ更新されうるprocessを残す。
Updateを重ねればUpdatingになる、とも限らない。
なぜなら、
どこを一回のupdateとして切るか自体が、descriptionに依存するからである。
22|Provisional Gain
UpdatingのTranslation Gain候補を置く。
Change distinguishes difference.
Updating distinguishes reconfiguration across difference.
同じものが保存される必要はない。
しかし、
完全に無関係なreplacementとも違う。
differenceをまたいで、configurationが再びconfigurationされる。
re-configuration
ここに、Updatingの仕事があるかもしれない。
23|Still on Trial
ただし、まだ判決は出ない。
reconfigurationと言っただけで、Updateを言い換えただけかもしれない。
さらに、
誰が何を一つのconfigurationとして切るのか、
という問題が残る。
そして、もっと重要な問いがある。
reconfigurationするためにTracingは必要なのか。
ここで、次のCross Testへ進める。
Change can occur without Updating.
Updating may require that difference be treated as reconfiguration rather than replacement.
But what makes one configuration a reconfiguration of another?
その問いを、Tracingと交差させる。
次は、
Tracing × Updating.
TUP-DN-14|Tracingあり/なし × Updatingあり/なし|Tracing × Updating ── The Second Cross Test
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